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■Naming ? |
畿内に春を告げる儀式と言われているのが奈良東大寺二月堂におけるお水取り(修二会〜しゅにえ〜)である。一千数百年にわたって毎年旧暦の二月に行われているのは釈迦発祥の地インドの正月にあたるからで、儀式の行われる建物の名称、二月堂にちなんでいる。修二会の法会で練行衆と呼ばれる僧坊が使用した小型机が二月堂机と言うわけだ。純正モデルは黒塗朱面 で天版は摺り漆仕上げである。 |
■ Utilitiey? |
幅三尺、奥行き一尺五寸(900mm×450mm)の机で三月一日から十五日までの法会の間、練行衆は食堂作法〜じきどうさほう〜にのっとって一日一度だけの食事をとる。厳しい行の期間、二月堂机は食卓としてまた写 経用の事務机として多目的に使われてきた。今風に言い換えると移動可能なパーソナルデスクといったところか? |
■ historical? |
武士階級の台頭にともない食用膳が定着するが、食べ物が畳の上に零れないようエッジを上向きに加工してあるためそれ以外の用途では活用するすべがなかった。料亭での会席料理を思い浮かべていただきたい。対して平天版とコンパクトな寸法とも相まって、この机が当時の仏教寺院におけるスパルタンでストイックな生活様式から生まれた経緯がよくわかる。極限まで無駄 を省いた結果、シンプルで美しいデザインと便利で堅牢な機能を両立させたわけである。 |
■Now and then? |
洋室がふえ畳のスペースが減少する現代でも、古都京都奈良において寺院はもちろん一般 家庭でも二月堂机は立派に現役である。立てに組み合わせば真四角に、横につなげば長机に姿を変える。井型に並べると多人数の寄り合いが出来るし、一台あればインスタントに書斎空間が出現する。脚を折り畳めるのは収納のためだけではない。脚をたたんだ状態で直接床におくことで床の間に早変わりする。ちなみに 明治以降折れ脚になったといわれている。 |
■21C? |
恐るべき時間をかけて時代に洗われ進化したシステム家具、二月堂机、複数台あればどんなフリーレイアウトも可能である。日本間における本物の「しつらい」を示唆してくれる。 天平のいにしえより、気の遠くなるような時を経て変化し、 使い続けられている古来の家具が存在するのは本当にすばらしい。 |
![]() トップはきれいな木目。 縁には朱赤の塗り。 |
![]() 高級感漂う二月堂。 書き物をしたり、本を読んだり、 用途いろいろ。 折りたためるので収納も便利。 専用の座布団をひくとグッと引き締まります。 店内に展示中。 |
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1.スペック | サイズ:幅900×奥行き450×高さ320mm、重さ:5.6kg、 3分つや摺漆仕げ、主材:栓材、塗装:黒塗朱面 摺漆(すりうるし)仕上げ 木目調生地、H型連結折れ脚(純正モデル)。 |
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2.ユーティリティ | アールのないエッジ、必要最小限にとどめた天板面取りが、直列、並列の フリーレイアウトを可能にしています。木製品では例を見ないH型連結折れ 脚だから畳みやすくて頑丈です。 |
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3.レジストリー | 純正二月堂「[c] 二月堂食堂机 〜にがつどうじきどうづくえ〜 nigatsudoujikidouzukue」 | |
4.パブリシティー | ●1999 2/11 サライ(小学館)コラム歳時記で初めて全国的に紹介されました。 ●2000 4/20 特上道具本舗「らくだ屋通信販売部」で100台のみ 限定 販売いただきました。 商品番号 16208001。 ●2000 6/1 「男のもてなし」(小学館)で二月堂摺漆仕上げ(別注非売品)が取り上げられました。 ●2000 7/1 東武百貨店池袋本店、東武百貨店船橋店、名鉄百貨店名古屋本店、 金沢名鉄百貨店のサライ ショップでいっせい取り扱い開始。 |
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